住まいを計画される方へ...

長持ちする住まい。

それには何が必要か?

真心を込めた仕事については以前書かせていただいたのですが、

もうひとつ、ひじょーーーに!!!重要なことがあると思っています。

そ・

れ・

は・・・・・

長く愛着を持って住まうことができること。

えっ???って感じなのですけど、すごく大事なことなんです!!

その想いが弊社の住まい造りの根本にあるので、無垢材などにもつながってくるのですが...。

 

私は昨年、念願のマイホーム計画を実現させましたが

その時に何を考えたか?

自分の家なので、自分で造りたい。

建築業界に身を置いていますので、当然の想いなのかもしれませんが、

可能な限り、自分でできそうなことはチャレンジしました!

①床や造作材の塗装。

 自然塗料のリボスはムラになりにくいので、塗りやすかったのですが、

 家族3人でくたくたになってやりました! 

②キッチンのタイル貼 などです。

 これは、結構苦労しました!

ふとした瞬間にその日のことが思いだされて、不思議と一層の愛着が湧いてくるんです!

 

もちろん、素人のお客様が身の危険を感じるものは難しいですが、

釘1本でも打ってみると、良い思い出にもなりますよ。

興味があれば、チャレンジしてみるとおもしろいものです。

もちろん安全第一なので、危ない作業は控えていただきたいのですが、

将来的には施主参加型の住まい造りの応援をしていけたら良いなーと思ってます!

「道具の貸し出しや、施工方法をお教えします。」

というのを徐々にではありますが、準備していこうと思ってます。

珪藻土塗りや塗装工事など、チャレンジしてみませんか?

家一軒は相当な覚悟と根気と時間が必要ですが、

工程に支障のない程度ではありますが、1部屋の施工やプチ体験でも良いと思うんです。

ありがちですが、

「左官仕上の壁にご家族の手形」。

これって、何か惹かれませんか?

自分の気持ちの入った住まいは、きっと愛着が湧いてくると思うんです。

 

長岡和

 

 

良い住まいを造るために必要なものは何でしょうか??

1.斬新なデザイン?

2.唯一無二の施工技術?

3.豊富な資金?

4.豪華な住宅設備?

 

1.デザインを考える

デザインは住まいをつくる上で大事な要素のひとつです。

ただ、住まいをつくるときの考え方としては、家族の絆や癒しの空間であることを大切にしたいと考えています。

斬新なデザインであるより、心地良い・何となく落ち着く空間デザインを心掛けています。

もちろん無難なデザインが良いということではなくて、癒しの空間であることを基本として、その範囲内で個性を出してみたり、冒険してみるのも良いと思います。

 

2.施工技術を考える

在来工法の木造住宅という枠組みに関していえば、ちゃんとした工務店、建築屋であれば施工技術は(本来は...)大差はないと思います。

結局は気持ちの問題だと思うのです!

住まいを建築する上では、たくさんの職種の職人さんがお仕事をさせていただくことになりますが、その職人の一人ひとりがいかに「真心を込めた仕事」ができるか?です。

そろばんを弾きながら仕事をしている職人に真心を込めた仕事ができるでしょうか?

仕事から得る対価で解釈して、割り切った仕事をしてしまっている場合があるのでは...?

「(住まう人のために)良いものを造ろう!」という志を捨てずに持ち続けていることができている職人さんを大切にしていきたいものです。

真心のこもった仕事に例え間違いはあっても、手抜きはありません!

私は技術の優越や匠の技術などと謳うつもりはありません。

ただ「真心をこめて、持ち得る限りの技術を注いだ仕事」を当たり前にしたい。それだけなのです。

そのためには、職人さんが粋に感じて本来の仕事ができる関係をつくることも大切だと思っています。

 

3.住宅予算を考える。

確かに住まいを建築するうえでは資金があった方が望み通りのものができるかもしれません。

ですが、お金を掛ければ良い住まいができるわけでもありませんし、資金が足りなくても必ずしも妥協しなければいけないわけでもありません。

まずは根拠のある住宅予算を組立することが大切です。

住宅予算とはイニシャルコスト(建築費用)、ランニングコスト(光熱費や住宅ローン金利も含む)、将来のメンテナンスコスト(将来の修理、リフォーム費用も含む)にも検討が必要です。

そして、適切な材料を用いて、適切な技術で、適切な価格であること。

もちろん、住まいを考えるうえでコストは気になるところですが、初期費用が安ければ安いほど良いというわけではありません。

組立てた住宅予算のなかで、内容をよく理解して計画していきましょう。

資金が足りなくても安易に材料や内容を選定するのではなくて、価格的に無理のない様に工夫をして、お金を掛けるべきところを間違えない様にすることが大切だと思っています。

 

4.住宅設備を考える

住宅設備は高価なものですが、消耗品も多く後々のメンテナンスも必要になってきます。

また、住まいそのものよりも住宅設備の方が当然ながら寿命が短いです。

必要以上に高機能、高性能のものを、住まいそのものの費用を削ってまで実現させるべきものでしょうか?

高機能な住宅設備よりも住まいの構造や空間づくりの方が大切だと思うのです。

また内装に無垢材や自然素材を用いると、既製品のメーカーの家具やキッチン等では質感が違うため、満足いくものがないことがありますので、上手にコストをおさえた、造り付けの家具等も提案していけたらいいなと思っています。

 

なんか昨日・今日といろいろ書込みましたが、まだまだこんな事言える程の実績のない私です。

私の個人的な想いですので、全ての方に共感いただけるとは思っていませんし、同業の方など気を悪くされた方がいらっしゃいましたら深くお詫び申しあげます。

長岡和

 

最近想うこと。

以前に新建材のことを書かせていただきました。

私達はこれまで、施工が簡単で安価な新建材を安易に使ってきました。

現在でも新建材を使っている住宅会社が非常に多いです。

高度成長期を境に、省施工で管理もしやすく、一見低価格に思える材料や工法が選ばれてきました。

その一端を担ってきたのが新建材で、正直なところ私もお世話になってきた経緯があります。

現在、住宅寿命が26年と言われているのはそこにも原因があるのだと思うのです。

もちろん、建築基準法の改正などから現在の基準の耐震性に適合しないということも大きい原因とは思うのですが、私達が安易に選んできた材料が経年変化によりうす汚れてきて、住まう人が「何となく汚いし、イヤだ!!」と想ってしまうことも原因のひとつだと感じています。

新建材と本物の違いはここにあります!

無垢材は経年変化とともに何とも言えない味がでてきます。(長く愛着を持って住まうことができる)

新建材は経年変化で朽ちて汚れていくだけです!(30年後どう感じるでしょうか?)

後から気が付いて、建替えしたりリフォームすると尚さら費用が掛ってしまいます。

現在が高度成長期に建てられた住宅の建替えサイクルになっていると想うんですが、また住宅業界は同じ過ちをおかしてしまっています。

新建材を主導しているのは私達業者なんです。

住まい手は本当のことを知らずに、材料を選んでいます。(他に選択肢がない場合が多い)

住宅はもう大量生産で「売る」時代ではありません。

「住宅」は「住まい」へ、「売る」から「造る」へと当然ながら変わっています。

「これではだめだー!!」と感じ、今一度原点に立ち戻り、お客様へ想いを伝えてきたわけなんです。

正直、葛藤もたくさんありました。

他社と競合したときに、(新建材を使った)他社の方が安いから...。とお断りを受けたこともありました。

同業者からの指摘で、この想いが私のエゴではないか?と悩んで、悩んで仕事がとれない時期もありました。

今までは言葉足らずで、お客様に伝わりきらなかったこともあると想うのですが...

最近は少しずつお客様に伝わるようになってきました。

というか、お客様から求められるケースもあります。

「無垢材でできますか...?」と。

非常に嬉しい反面、残念な事でもあります。

住まい手が無垢材を求めているのに、造り手(業者)が新建材を使いたがる事もあるそうなのです。

「無垢は動くし、傷が付きやすいからだめだ!」とか

「無垢にしたら高くつきますよ!」などと言うのだそうです。

私は本当に想うんです!

今のお客様は、皆さん勉強していらっしゃいます。

お客様の求めているものよりも、実際に住宅業界が造り出しているものとのギャップが生じてきています。

無垢材は高級品とは考えていません。

「生涯住まう」ということから言えば必然であると考えています。

日々悩んでいる最中ですが、一生懸命お伝えしていきたいです!

長岡和

 

新建材の窓枠

DSCF2040.JPG

裏面:合板基材に化粧シートが巻かれています。

DSCF2042.JPG

断面の写真(左が無垢材、右は新建材)

当たり前ですが、無垢材はどこまでいっても無垢材です。

新建材は化粧シートをまくるとベニヤです。

DSCF2043.JPG

 

 

 

 

銘木市

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DSCF2015.JPG

いつもお世話になっているムラモトさんの銘木市に行ってきました。

いつもながらすごい品揃えです。

また、価格もとってもお買い得なんです!

一般の方も入場、お買上げも可能ですので、興味のある方は是非!足を運んでみてください。

 

材種も豊富にありますし、見ているだけで楽しくなります。

私はというと、今回は自宅のミニテーブル用に

吉野杉の一枚板とケヤキのテーブル脚を買いました。

 

能登ヒバの下地材も買いました。

能登ヒバは非常に腐りにくく、シロアリも寄せ付けない優れた材料です。

赤身が多く、桧に勝る強度を持ってます。

柱や土台などに最適の材種です。

柱や土台などの構造材や外装下地材などにご提案していきたいと考えています。

 

このような木材の話しだけではないですが...

ちょっとしたひと工夫、ひと手間で住まいは格段に長持ちするはずです。

ハウスメーカーではなく私達のような工務店だからこそ、できることがあるはずです。

規格外では非常に高くついてしまうハウスメーカーやビルダーのようにではなく

それを価格に転嫁することなく適正な価格にて提供させていただきます。

 

現在の住宅業界の多くは造り手に都合の良い住まい造りをしています。

寸法安定性に優れ、売りやすい・使いやすい新建材などの材料を用いて、つくりやすい方法でつくっています。

本来掛けるべきひと工夫、ひと手間は省かれてしまいました。

コストという物差しだけで住まい造りをしていては、長い間住み続けていく住まいは造ることができません。

 

日本の住宅寿命は26年といわれています。

何年も前に建てられた古民家などがなんともいえない味わいと佇まいも備えていることからも判ります。

今造られている多くの住宅が30年後どの様に感じるでしょうか?

無垢材や左官で仕上た壁などの年を経る程に増してゆく味わいは新建材には出せません。

簡略化された方法でつくるよりも、ひと手間掛けた住まいの方が格段に長持ちします!

愛着を持ち続けることのできる住まいの方が、長く住まうことができます。

 

私達、工務店だからこそお伝えできること。

私達、工務店だからこそお手伝いできること。

地味ですが、地道にそれを手を抜かずにしていきたい。

強い思いは持っています!

 

それができるのが 流季の会 です。

造り手のためではなく、住まい手のための住まい造りをしていきます!

流季の会に参加している工務店の皆様、一緒に頑張っていきましょう!

 

長岡和

 

 

 

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