昨年からお世話になった皆様にお配りさせていただいた、これ!
能登ヒバのお箸です。
おかげ様で、大変ご好評をいただいております。
包みを開けるととても良い香りがするんです。
在庫が残り僅かになってしまいましたので、また注文しようと思ってます。
能登ヒバと言えば、石川県木にもなっている档(アテ)の木です。
能登ヒバはヒノキチオールを含んでいて、湿気やシロアリに強く優れた耐久性を持っています。
また、そのほとんどが赤身です。
ヒノキであっても白太であれば、耐久性は格段に落ちてしまいますので
この特性も能登ヒバの良さなんです。
シロアリや湿気で傷んだ住まいを修理させていただく時がありますが、
必ずと言って良いほど、適正な材料が使われていないです。
米ツガやホワイトウッドを例え薬品で処理してもどれだけ長持ちするでしょうか?
薬品は健康にも良くないですし、永久的に持つものではありません。
能登ヒバであれば薬品処理をしなくても良い程の耐久性があります。
また、能登ヒバは曲げ強度もヒノキに勝る強さを有するので、柱や土台に最適な材と言えます。
写真は以前に能登ヒバの産地、工場見学に行ったときのものです。
競り落とされた丸太。
アテにも「マアテ」や「クサアテ」などの種類があって適した部位に使い分けています。
実は...私が見ても、見分けがつきません。
木材のプロによって仕分けされているんです。
これだけの大径の能登ヒバは圧巻でした。
神社仏閣用だそうです。
フローリングも造っていました。
アテは乾燥が難しいとされてされてきましたが
鳳至木材の四住さんが研究の末、乾燥方法を導きだしたそうです。
こんな素晴らしい木材が県内で生産されているなんて、有難い限りです。
少しコアな内容になってしまいましたが、住まいを造るときに使う材料の選定ってとても大事なことなんです。
大切なのは適材適所の材料を用いること。
そんな当り前のことを当り前にしていきたいです。
長岡和
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