ノイモントホルツ(新月伐採木)
「冬季の新月前に伐採して枝葉をつけたまま数ヶ月間養生して良質な木材を得る方法」を新月伐採法と呼び、新月伐採法によって生産された木材を「ノイモントモルツ」と名づけています。(この文章はノイモントホルツ(新月伐採木)普及連合会のパンフレットより抜粋しています)
ノイモントホルツの特長
新月伐採木はカビにくい・虫害が少ない・割れやくるいが少ない。また、その特性を利用すれば、次のような副次的な効果をもたらします。
1)新月伐採木は過度な改良加工や過酷な人工乾燥を省略できるので、木材の短命化、有害化を避けられる(健康問題、廃棄問題、コストアップなど)
2)木材の長期利用で伐採消費量の逓減を計り、森林保全に寄与する。
3)木材の長期利用でCO2を固定・抑制し、地球の温暖化防止に寄与する。
4)新月伐採された木はカビ・虫害が出にくいので、そのまま山中で天然乾燥して人工乾燥を軽減または省略でき、CO2発生を抑制して地球の温暖化防止に寄与する。
このように、樹木の自然力活用は多元効果を発揮して、サステナビリティー(持続可能性)実現への広い応用が期待されます。
このように新月伐採木には多くの利点があります。そして地産地消が叫ばれている今、木材にも国産の新月伐採木が市場に出回るようになれば良いと思います。そうすれば健康にも良く、二酸化炭素の排出も抑制される本当の木の家が建てられるようになります。
質の高い新月伐採木
太陽や月や星の動きにはそれぞれのリズムがあり、そのリズムが季節や天候・気象の変化、潮の満ち干、あるいは目に見えない作用を生み出し、生き物に生気を与え、ときには天変地異を起して災厄をもたらします。生き物は太陽や月のリズムで体が調整されていることを、昔の人はよく知っていて、木を伐る時期を選んでいたようです。
日本には「夜空に月のない時期(旧暦の月末)に伐る木は長持ちする」という言い伝えがありました。調べてみるとこのような言い伝えはかなり古くから世界各地にあったようです。
オーストリアのエルヴィン・トーマさんの著書『木とつきあう智恵』(地湧社刊)には、新月に近いころに伐った木は良質で長持ちすると書いてありますが、トーマさん自らこの法則にしたがって製材業を始め成功を収めています。初めは迷信という人もいましたが、今ではいくつかの大学で研究され、彼の木材はオーストリアの営林署からトップに格付けされています。
そして以前TV番組『素敵な宇宙船地球号』に著者のエルヴィン・トーマさんが登場し新月伐採木が紹介されました。